日中はまだまだ暑い日が続くが、夜は肌寒い日が増え、暑かった夏の終わりを感じられるようになってきた。

 コロナ禍のキャンプブームに乗って、キャンプを始めた筆者だが、今年は4月を最後にオフシーズンに入った。アウトドアと言っても暑い時期はテント設営中にかなり汗をかき、夜も寝苦しかったりするので、夏はあまりキャンプをしないというキャンパーも少なくない。個人的には冬が最適な気候で、寒い中、温かい食べ物などを食べて過ごすのがいい。ただ暖房器具は必要で、おととしはガスストーブ、昨年は石油ストーブを購入した。ガスストーブは手元を温める程度だが、石油ストーブはテント全体が温まり、調理にも使え、せっかくなので家の中でも使っている。使用にはさまざまな注意はあるが、エアコンとは違う温かみで冬の楽しみの一つとなっている。

 そんな冬が少しずつ近づいているが、今年の寒さはどうだろうか。まず昨年は冬型の気圧配置が長続きせず、寒気の流れ込みが弱かった影響で、気温は平年よりかなり高くなり、統計開始以降、冬として第2位の高温になった。今年は気象庁の発表によると、ラニーニャ現象の影響を大きく受ける可能性があり、西日本と東日本を中心に冬型の気圧配置が強まり、寒気の影響を受けやすく、気温は西日本では平年より低くなることもあるとのことで、暖冬だった昨年に比べて寒くなりそうだ。

 寒い中で心配されるのは災害発生による停電。エアコンなど電気に依存する暖房器具は使えなくなり、場合によっては命に関わる問題にもなる。そんなとき、石油ストーブが活躍する。大規模災害が心配される中、防災用品として石油ストーブを用意しておくのもいいだろう。(城)