日裏会長㊧から要望書を受け取る岸本知事

 みなべ町熊瀬川地区から印南町樮川地区を結ぶ県道田辺印南線(延長3・5㌔)の改良促進協議会メンバーが4日、県庁を訪れ、岸本周平知事に改良事業の早期採択を要望した。幅員が狭くカーブが連続し、数十年前から地元の懸案となっている交通の難所。岸本知事はまずルートや道路の構造などについて、地元の意見を聞きながら勉強していくことを約束した。

 要望活動には協議会会長の日裏勝己印南町長、副会長の小谷芳正みなべ町長、両町の議会議長や地元区長ら13人のほか、日高郡選出の3県議も同席。

 県道田辺印南線は、みなべの国道424号と印南の国道425号を東西に結ぶ主要県道で、生活ルートや地域間交流に大きな役割を担っているが、乗用車の対向が難しく不便であり、災害時には樮川地区の集落が一時孤立状態になったことなどを説明した。

 また、メンバーは「西口勇知事時代から地元で要望が出ている。国道424号と425号の整備が終われば次はこのルートの改良と聞かされてきた。2つの国道整備もめどがついてきたので、次は県道改良の順番だ」などと早期事業化を訴えた。

 岸本知事は「いつまでに完了するとは現時点で断言できないが、424号と425号の改良をまず終わらせたい。県道田辺印南線については危険な箇所を個別に対応しており、一層スピードアップしていく」と理解を求めながらも、「地元の気持ちを受け止め、まずは絵を描くところから始めたい」とし、同時進行で県道田辺印南線の事業化に向けて準備していく考えを示した。

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