本塁上に集まって喜び爆発の紀州由良ナイン

 中学硬式野球のリーグの垣根を超えて日本一を争う第17回全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ(8月15日~、東京ドーム等)の和歌山・奈良代表決定戦が2日、奈良県橿原市の佐藤薬品スタジアムで行われ、和歌山代表の紀州由良リトルシニアが、奈良代表の橿原磯城リトルシニアに延長8回、タイブレークの末9―8でサヨナラ勝ち。リトルシニアの関西大会で昨秋、今春と2度敗れている相手にリベンジし、初の本戦出場を決めた。

 ▽代表決定戦
橿原磯城
 11300201 8
 24010002 9
紀州由良
    (延長8回)

 紀州由良は初回1死二、三塁、相手投手の暴投で三走の谷村に続いて二走の上田が一気にヘッドスライディングで生還し、2回は野﨑、柴田、石井の3連打で勝ち越すと、なおも押し出し死球や内野ゴロの間、吉岡の適時打で追加点。4回に北村が左越えへ適時二塁打を放った。守っては先発の石井、2番手の吉岡が力投し、バックは要所で堅守を発揮。地元の大声援を受けた相手打線に、初回の逆転以降7回まで勝ち越しを許さず、1死満塁からのタイブレークに突入した。

 延長8回、3番手の橋本が犠飛の1失点でしのぎ、その裏、先頭の野﨑が押し出し四球を選んで同点。続く代打の井藤が真っ直ぐを中前に弾き返した。ナインは本塁上で歓喜の輪。保護者らもスタンドで万歳を三唱した。 リトルシニア勢同士の熱戦。紀州由良は関西大会の秋季決勝、春季3位決定戦と、いずれも延長で敗れた宿敵に雪辱を果たした。値千金のサヨナラ打を放った井藤凛選手(湯川3年)は「僕が決めるしかないと打席に入りました。いい球だけに集中、抜けた瞬間は最高でした」と笑顔を見せ、岩橋凜空主将(日高3年)は「2回負けていたので絶対に勝ちたかった。ベンチ外も含めて全員で野球ができ、本当に勝ててよかった」とうれし涙。原政隆監督は「選手たちが『絶対に勝つ』と本当によくやってくれました」と話していた。

 紀州由良シニアのメンバーは次の皆さん。
 原政治(会長)、原政隆(監督)、原啓介、石方雄基、朝間茂教、西川孝志、津田智久、奥地悠斗(以上コーチ)、岩橋凜空、中村汰門、吉岡来輝、野﨑健友、笹晶、井原拓夢、前川歩輝、井藤凛、柴田美音、竹山晴翔、北村朱輝斗、中村綱二朗、井上日光、上田涼恩、山村祐麻、谷口輝、笹楓飛、芝田藍翔、木澤瑞己、石橋希聖、三木健太郎、橋本和弥、坂本壱樹、谷村颯音、石井大誠、五嶋友聖、上山海渡、栗山竜之介

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