県予選を初制覇し関西出場を決めた南紀オレンジサンライズ

 第59回全国社会人サッカー選手権和歌山大会の決勝戦が橋本市のサカイキャニングスポーツパークで行われ、みなべ町や田辺市を拠点に活動する南紀オレンジサンライズが創部2年目で初優勝。今月22日から紀の川市の桃源郷グラウンド等で開かれる関西大会出場切符を獲得した。

 県内14チームがトーナメントで争った。

 決勝は和歌山紀北蹴球団と対戦。強豪相手に4―1と圧倒し、初の栄冠を手にした。

 全国社会人サッカー選手権は、社会人クラブのナンバー1を決める最も大きな大会の一つ。昨年、県社会人リーグに参戦が決まってから2年目で県大会優勝を目標に掲げており、有言実行の結果となった。

 「サッカークラブ×移住×農業」をスローガンにかかげ、メンバー全員が県外から紀南地方に移住し、農業を中心に地元企業で働きながら地域貢献を目指す社会人クラブ。日本一の梅産地みなべ町では収穫時期の人手不足が大きな課題となっているが、働き手となるメンバーもいて、課題解消への一助となっている。デジタルの地域通貨「なんきコイン」の発行を通じた地域活性化にも取り組むなど、新しい形のサッカークラブとして注目されている。

 初参戦の昨シーズンは県3部リーグで全勝優勝し、1年で2部昇格。今シーズンは2部リーグで3戦全勝と首位を独走中だ。

 関西大会は25チームが参戦。5ブロックに分かれてトーナメントを行い、勝ち抜いた5チームが全国大会に出場する。オレンジサンライズはAブロックで、1回戦は23日午前10時半から桃源郷グラウンドでF.C.Lazo(大阪1位)と対戦する。

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