JA紀州の本谷常務理事㊨の説明を受ける近畿農政局の出倉局長

 今月2日の大雨で浸水被害を受けた日高町高家のJA紀州ライスセンターへ13日、農林水産省近畿農政局が現地調査に訪れた。

 ライスセンターは主に日高、美浜町で収穫された米を荷受けし、乾燥からもみ摺り、選別を経て管理・出荷を行う。JA紀州の主要な米の出荷施設だが、先の大雨で近くを流れる西川と志賀川の合流地点から水があふれ、周りの田んぼが水に浸かり、センターも約70㌢浸水した。建物内部にある中央制御盤のほか、乾燥機やもみ摺り機などほとんどの機械が水没し、電源が入らない状態となっている。

 調査には近畿農政局から出倉功一局長ら4人が訪れ、JA紀州の営農販売担当の本谷昌平常務理事らが対応。本谷常務理事は、電子部品の価格も高騰している中、完全な復旧には大変な労力とコストがかかる現状を訴え、「9月の稲刈りシーズンに間に合うよう、仮復旧でもいいので稼働できるようにしたい」と手厚い支援を求めた。出倉局長は「まずは被害の現状を把握し、早く機械を平常通り動かせるよう、こちらも頑張っていきたい」と答えた。

 JA紀州では今回の大雨被害について、県にも支援を要請している。

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