はがした床板を軽トラに積載

 南部ライオンズクラブアラート委員会のメンバーらが9日、台風2号の大雨で大きな被害を受けた海南市を訪れ、熱中症予防対策用に梅干しを届けるとともに、浸水した住宅での復旧ボランティアに参加した。

 田中隨晋委員長、出口幸三郎副委員長、小野秀康さん、前芝弘知さんの4人のほか、同クラブと災害時の応援協定を結んでいるみなべ町社会福祉協議会の職員1人も同行。下津野地区に移動し、河川の氾濫で床上1㍍の高さまで浸水した住宅で作業にあたった。災害発生から1週間が経過し、すでに家財道具などは運び出されていたが、床は泥だらけで臭いを放っており、フローリングの床板を1枚ずつバールではがして、軽トラでゴミ集積場まで運搬。泥がこびりついた長靴が重く、床板もなかなかはがれないため、作業は大変な重労働だったという。

 出口副委員長(64)は「現場は悲惨な状況。70代の家主が頑張って作業する姿に『少しでもお役に立てれば』という気持ちでいっぱいでした。この住宅では水は使えましたが、復旧の手はまだまだ足りていない様子でした」と話していた。

 海南市災害ボランティアセンターに届けた梅干しは10箱(1箱に個包装の梅干し300個入り)あり、紀州みなべ梅干生産者協議会、紀州みなべ梅干協同組合から提供を受けた。今後、県社協を通じて被災者に配布される。

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