梅畑の土砂が住宅へ崩れた現場を視察する岸本知事㊧

 岸本周平知事は5日、今月2日の台風2号に伴う大雨の被害を受けたみなべ、有田川、有田、海南、和歌山の5市町の災害現場を視察した。岸本知事は災害救助法の適用を含めた早期復旧に努めるとし、この日のうちに特に被害が大きかった海南市に同法の適用を決定。他の地域の復旧についても県農林水産振興部を挙げて全力で取り組む考えを示した。

 有田川町のミカン農園の斜面が崩れた現場や、河川が氾濫して大規模な住宅浸水被害があった海南市などを視察。みなべ町では収穫時期を迎えた東本庄地内の梅農家で発生した土砂災害現場を訪問した。裏山にある梅畑が崩れて住宅まで押し寄せており、担当課職員から説明を受け、重機を使って土砂が撤去される作業を確認した。

 岸本知事は今回の災害について「1年の降水量の3分の2ほどの雨が一気に降った地域もあり、自然災害の恐ろしさをあらためて感じた。被災地の方々に寄り添った支援をしていきたい」とし、災害救助法の適用など国の政策を中心に最大限活用しながら早期復旧していくことを約束した。

 災害救助法の適用を決めた海南市では住宅の応急的な修理にかかる費用や避難所設置費用などが、国と県で全額補助される。また、被災者生活再建支援法の適用も可能となり、今後、被害の状況を見ながら適用するかどうか判断していく。

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