3位入賞した大川、伊東、田端選手(左から)

 日本拳法全国社会人連盟主催の第9回西日本・日本拳法社会人選手権大会団体の部(3人制)が4日、大阪府吹田市立武道館で開かれ、和拳連日高支部の3選手でつくる和拳連Bが2部リーグで3位入賞した。準々決勝で1人が負傷、準決勝から2人で戦う劣勢もなんの、3位決定戦で見事勝利を収めて、価値ある入賞を手にした。

 Bリーグには近畿、中国、四国から二段以下の選手で構成する12チームが参戦し、トーナメントで争った。和拳連Bは先鋒伊東剛志さん(45)=会社員、日高川町小熊=、次鋒大川智也さん(23)=会社員、御坊市藤田町藤井=、大将田端文人さん(38)=会社員、美浜町吉原=のいずれも初段3選手で臨んだ。

 試合は2分2本先取。1回戦は三密会A(大阪)を下すと、準々決勝は共栄(奈良)と1勝1敗1分となり、代表決定戦で伊東選手が出場。1本先取した直後、相手の蹴りで左手小指を脱臼するアクシデントに見舞われた。激しい痛みに棄権も頭をよぎったが、「ここでギブアップすると2人に迷惑をかける」と奮い立たせ、気迫を込めた投げからの面突きで2本目を奪い、準決勝進出を決めた。

 伊東選手は試合後、救急車で搬送され、途中退場。田端、大川の2選手で戦い、準決勝は優勝した和拳連Aに敗退。伊東選手のためにもと臨んだ3位決定戦は、三密会B(大阪)と対戦。大川選手は投げからの面突きを決めて1―0で勝利。田端選手も突き蹴りと抑え込みからの面突きで2本取り、3位をつかみとった。

 主将の伊東選手は「なんとか準決勝につなぐことができ、2人が本当によく頑張ってくれて感謝しかない。来年は優勝を狙いたい」と話した。

 第54回個人戦も行われ、田端選手が段外の部で3位入賞した。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA