台風2号周辺の暖かく湿った空気が前線に流れ込んだ影響で、県内は2日、激しい雨が降り続き、線状降水帯のエリアに入った日高地方でも大雨となった。日高地方ではいまのところ人的被害は確認されていないが、増水による家屋浸水や道路冠水が多発。孤立した人が消防に助け出され、川のようになった道では車が水をかき分けて進んだ。             

 県の観測情報によると、最大時間雨量は2日午後0時40分までの1時間に由良町畑で86㍉、日高町志賀で80㍉を観測。1日夜の降り始めから由良町全域や日高川、みなべ町の山間部で400㍉、ほかの地点でも300㍉を超えた。日高地方でも全市町で避難指示などの避難情報が発令。県土砂災害警戒情報も出された。

 県によると、3日午前10時までに県内では紀の川市と紀美野町で行方不明者2人、新宮市で重傷者1人。住宅は半壊3件、一部損壊1件、床上浸水8件、床下浸水20件の被害が確認されているが、日高地方でも各自治体が情報収集を行っている段階で新たに増えるとみられている。このほか非住家は8件、その他47件の被害があり、由良町では里で由良川の護岸が約100㍍崩れ、集合住宅の住民が避難。全域で崩土や道路の崩壊があり、みなべ町でも東神野川で路側の決壊、東本庄で法面の崩壊があった。

 この雨の影響で河川が増水、各地で水田や水路の水があふれ、道路が冠水。通行規制が行われたほか、家や車から避難できなくなった人から消防に救助要請が相次いだ。日高広域消防では由良町3件、日高町4件、美浜町1件、印南町2件、合わせて10件の出動があり、34人を救助、12人を誘導。ロープを張ったり、救命胴衣を着せて背負ったり、美浜町の和田(入山)や日高町の小中、印南町の印南と羽六では、自宅や店舗からボートで助け出し、御坊市消防も湯川町丸山の民家で1世帯2人をボートで救出した。

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