「20歳のソウル」 について紹介する坂口さん

 日高高校中津分校で26日、現代語の授業の一環として1年生2人が「ビブリオバトル」について学んだ。

 現代語は同校独自の選択授業で、選択しているのは坂口琴音さんと細川美緒さん。2人とも本が好きで、今回は近年全国的に盛んになっている本のプレゼンイベント「ビブリオバトル」の勉強で、12月の御坊大会に向け、コツを学んだ。

 講師は御坊市立図書館司書の後藤貴志さん。まず「人を通して本を知る、本を通して人を知る」というビブリオバトルの理念を解説。「好きな本を紹介してもらうことで、その人自身についても知ることになります」と話し、「ゆっくり、はきはき発表すれば大丈夫です」と伝えた。

 生徒2人は後藤さんの実演をみてコツを学んだあと、今回は坂口さんが実演。選んだ本は市立船橋高校応援歌「市船ソウル」にまつわる実話をもとにした「20歳のソウル」(中井由梨子著、幻冬舎文庫)で、「本を読んで泣いたのは初めての経験だった」と話し始め、主人公の人生について紹介。「この人は愛されるべき人だったんだと思った」など感銘を受けたポイントをしっかりした口調で語った。後藤さんは「本番まで磨き上げられるよう頑張りましょう」と励ました。

 御坊大会は12月10日に開催。17日には県大会が開かれ、選ばれた発表者は全国大会に出場できる。また、同校は6月16日に、宮城県の南三陸高校とオンラインによるビブリオバトルを予定している。

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