「ゆらきゃんぷにぜひ」 と東さん

 由良町里地内の山中に、民間のキャンプ場「ゆらきゃんぷ」がオープンした。大きな楠の木、満天の星空、鳥のさえずり、小川にはホタルと、自然を満喫できる絶好のロケーション。すでに大阪や奈良からのキャンプ愛好家が訪れる隠れた人気スポットとなっており、オーナーの東忠宏さん(42)=橋本市=は、「訪れる皆さんに由良町の魅力をPRしたい」と話している。

 場所はAコープゆら店から東に約600㍍の山中。昔はみかん畑だった雑木林を切り開いて整備した。

 東さんは奈良県吉野町出身。看護師として20年間、奈良県内の病院に勤務し、看護師長も務めたが、喫茶やキャンプを兼ね合わせた事業をやりたいという思いが強くなり、2021年末に退職した。

 子どもの頃からバーベキューなどを楽しんでおり、キャンプもソロやグループ、ファミリーなど歴は15年。プライベートキャンプ場を作るほどで、知り合いにキャンプの指南もよくしていた。

 由良町にはイカ釣りやみかんを買いによく訪れており、自然豊かな景観に魅了され、山林を購入して21年6月ごろから整備を始めた。奈良の特養で看護師としての仕事を続けながら家族とともに少しずつ整備し、1年以上かけて完成させ、今年4月末にオープンした。

 キャンプサイトは10×8㍍~10×20㍍の大小5サイト。電気、水道はないが、仮設トイレや沢の水などで対応。現在は初心者向けプランが中心で、テントや焚き火台、チェア、テーブルなど食材以外の必要なものはほとんどキャンプ場が用意し、キャンプインストラクターの東さんのサポートでキャンプを楽しむことができる。通常のテントを持ち込むプランもあり、今後はソロ用のプランも計画している。利用客がいる時は東さんが常駐し、安心してキャンプできるようになっている。

 東さんは「時間がかかるテントの設営などサポートしますので、自然の中でゆっくりとした時間を満喫してもらいたいです」と話し、周辺の飲食店へのチラシ配布や海南市の海南nobinos(ノビノス)でのイベントなどでキャンプ場をPRしていく。また由良町にも親しみを持っており「魅力的な観光スポットや名物がありますので、お客さんにPRしています。キャンプを通じて、由良町を盛り上げていければ」と地域活性にも意欲を見せている。

 ゆらきゃんぷの詳細はHP(検索サイトで「ゆらきゃんぷ」を検索)に掲載している。

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