由良町里地内に民間キャンプ場の「ゆらきゃんぷ」がオープンした。農作業用の軽トラなどが走る農道の奥にあるキャンプ場な分、周辺は自然がいっぱい。ヒノキが立ち並ぶ山や小さな沢、周辺に明かりが少ない分満天の星空、季節によってはホタルも飛ぶという。大阪などから来た人にとっては「ほんものの自然」を味わうことができるだろう。

 コロナ禍でキャンプブームが到来し、筆者も1年前からほそぼそと始めている。1年かけて少しずつギア(キャンプ道具)を集め、やっと一通り揃ったところ。キャンプの楽しみは人それぞれだろうが、多くの人が楽しみなのはやはり食事の時間。包丁とまな板、中華鍋などを持ち込んで本格的にする人もいれば、レトルトやインスタント食品で簡単にする人も。どちらも外で食べれば美味しく、寒い冬にお鍋など温まる食事を食べるのが醍醐味という人も多い。

 YouTubeなどでソロキャンパーの動画をよく見るが、やはりメインは食事。そこで登場するのが、道の駅などで購入した地域の名産品だ。肉や魚、ジビエ料理などを焚き火で調理して食べるシーンは、見ているだけでおいしさが伝わってくる。視聴回数も数万から数十万と多くのキャンプファンが見ていることもあり、名産品のPR効果も大きいだろう。

 日高地方では民間が参入したり、公営も施設を充実したりするなど、魅力的なキャンプ場が増えている。動画やSNSなどで配信するキャンパーも多く、地域の名産をPRする絶好のチャンス。効果的なPRや販売方法、またキャンプで調理しやすい名産の開発など、キャンプブームに乗って日高地方の魅力が広まることに期待したい。(城)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA