局面を考えながら将棋を指す小竹君(決勝戦)

 倉敷市など主催、大山名人杯争奪第22回全国小学生倉敷王将戦の県大会が21日、御坊市の財部会館で開かれ、塩屋小学校2年の小竹和寿(しの・かずひさ)君が低学年の部(1~3年)で優勝した。前回大会(昨年)準優勝の悔しさを晴らし、8月に倉敷市芸文館で開催される全国大会に出場する。

 低学年と高学年の部(4~6年)に分かれて行われ、低学年の部には7人が参加。小竹君は日高地方からは唯一の出場で、予選リーグを5戦全勝で通過し、上位4人による決勝トーナメントに進んだ。

 準決勝で和歌山市の山下蒼維君(安原小学校3年)を破り、決勝では同市の上野航生君(伏虎義務教育学校1年)と対戦。小竹君は先手で、中盤から優位に立って勝ち切った。

 決勝戦を振り返り、「中盤まではちょっと不利かなと思っていましたが、相手が飛車の引く位置(逃げ場)をミスしたように思います。そこから優勢だと感じました」と話し、「昨年は準優勝で悔しかったけど、今年は優勝できてとてもうれしいです。全国大会でも優勝できるように頑張ります」と笑顔を見せた。

 小竹君は塩屋幼稚園の年中の時から父親の宏和さん(37)に教えてもらって将棋を始めた。その後、御坊市の将棋教室に月2回、田辺市の将棋教室に週1回通っているほか、オンラインゲームでも毎日のように対局。ここ1年でも大きく成長し、昨年までは宏和さんと互角の対戦だったが、今では宏和さんを圧倒するようになったという。棋力はアマチュア1級程度。好きな棋士は藤井聡太六冠だという。

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