主要7カ国首脳会議(G7)が広島で行われた。国内での開催は2016年以来7年ぶり7回目。過去の開催地をみると、1979年から3回連続で東京、2000年は沖縄県名護市、08年は北海道洞爺湖、16年は三重県伊勢志摩で開かれた。広島は今回が初めてで、岸田首相のふるさとでもあり、世界で初めて原爆が投下された地でもある。

 19日には出席した首脳ら9人が原爆資料館を訪れて記帳。岸田首相は「歴史に残るG7サミットの機会に議長として各国首脳と共に『核兵器のない世界』をめざすためにここに集う」、バイデン米大統領も「世界から核兵器を最終的に、そして永久になくせる日に向けて共に進んでいこう」と記した。

 ロシアと戦争の最中にあるウクライナのゼレンスキー大統領も来日し、ウクライナ情勢をテーマにした討議にも参加した。参加国に対して武器の支援を求めた半面、ロシアの侵攻には「人類に対する犯罪」などと述べ、戦争のない世界の実現を訴えた。ツイッターでも「平和が近づいた」と投稿した。

 人類の歴史は戦争の歴史ともいわれる。平和は人間のエゴによっていとも簡単に崩れてしまう。だが、平和は尊く、万人の願い。過去を教訓に未来へとつながなければならない。それには戦争の悲惨さを深く知ることが必要ではないか。戦争でどれだけの人が苦しんだか、核の被害がどれだけ悲惨だったのかをより多くの人が正しく理解しなければならない。

 広島は原爆で焦土化し、その年のうちに約14万人が亡くなったという。終戦から今年で78年が経ったいまなお、被爆者が後遺症に悩まされ続けている。各国の首脳が広島で何を感じたか。(雄)

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