団体優勝した箕島(左が前田選手)

 日本相撲連盟等主催の第107回高校相撲金沢大会が21日、石川県卯辰山相撲場で開かれ、御坊市の前田哉選手(3年・名田小、箕島中)がメンバーの箕島が団体で56年ぶり2度目の優勝を果たした。国体、インターハイ等と並ぶ全国の強豪が集まる歴史と伝統のある大会で、前田選手は先鋒として予選と決勝トーナメント全8試合にフル出場し、7勝を挙げるなど全国の頂点に導く活躍だった。

 全国から強豪66チームが参加。箕島は4月の県予選で優勝し、出場権を得ていた。

 団体戦は3人制で、箕島は予選リーグで岡山理大附、市岐阜商、目黒日大(東京)を3―0。179㌢、138㌔の前田選手は押し出し、はたき込み、突き出しで全勝し、チームを勢いづかせた。

 決勝トーナメントは2回戦からで、再び市岐阜商を2―1、3回戦は和歌山商を2―1、準々決勝は新名学園旭丘(神奈川)を2―1、準決勝は鳥取城北に2―1で勝利。決勝は御所川原農林(青森)を3―0で破った。

 前田選手は得意の突きを発揮。準々決勝で黒星を喫しただけで、大一番の決勝ははたき込みで相手に土をつけ、チームを勝利に導いた。優勝インタビューでは「一番一番自分の相撲を取ることを意識した。この優勝を相撲や私生活、すべてのことに生かしていきたい」と答えた。「優勝できてうれしい。日々の稽古のおかげです。先生やチームのみんな、支えてくれる人に感謝しかないです。インターハイに向けて稽古に頑張るので、応援よろしくお願いします」と話した。

 団体予選で3勝した選手が出場できる個人戦では、前田選手は3回戦で敗退した。

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