20年ほど前、旧川辺町を担当していた時に、保育所の統合問題があった。当時は保育所や学校の統合となると保護者や地域住民らの反対が激しかった。よくある反対の意見は「少人数の方が面倒を見てもらえ、勉強もできる」「小さい規模の方が仲良し」など。一理あるが、同じ仲間がたくさんいる中で園や学校生活を送る方が、子どもにとって切磋琢磨できる。地域住民から「寂しくなる、地域が廃れる」という話も聞くが、これは地域のエゴ。地域の活性化は難しい課題だが、みんなでまた知恵を絞ればいい。

 結局、その旧川辺町の保育所は数年後に統合、保護者や園児らは喜んでいたという話を聞いた。それから現在まで、各地域で統合が進められてきた。最近では筆者が担当していた日高町の比井小が志賀小に統合、次に担当した印南町でも4中学校の統合議論が行われ、統合することが決定した。統合は全国的な流れであり、日高地方でも昔のような根強い反対は薄らいできたように感じる。そして現在担当しているみなべ町でも高城中を上南部中に統合する議論がいよいよ本格化していく。何だか筆者は統合に引き寄せられているようにも感じるが、それはさておき、これまでの議論を取材してきた中で行きつく先は「統合すべき」や「統合が妥当」。確かに岐阜県山県市のように小中学校を統廃合しない選択をした地域もあるが、山県市の場合は少人数での授業が難しい英語や体育の時は他校へ移動して合同で授業するそうで、授業のたびに行ったり来たりするのは効率が悪く、時間を無駄にしていないか。いずれにしても統合ありきではないが、子どものことを第一に考えた議論に期待したい。(吉)

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