きょうから始まるゴールデンウイーク。コロナも緩和され、久ぶりに遠出しようと計画している人も多いのでは。
東京のリサーチ会社が約2700人に調査したデータによると、今年のGWにかける平均予算は前年比1・7倍の2万7870円。予定はショッピング(24%)、外食(19%)、国内旅行(14%)が増えたという。昨年から減少したというものの、一番多いのは自宅で過ごす(35%)だった。コロナ禍での3年、やっとアクティブに行動できるとなった反面、家でゆっくり過ごしたいという人も増えたのではないかと思う。
お出かけする人に注意して欲しいのが、交通機関の利用料金の値上げ。JRは昨年から特急指定席の料金改定を実施し、閑散期・通常期・繁忙期の3段階に加え、最繁忙期を設定した。もちろんGWは最繁忙期。料金は閑散期から200円ずつアップし、最大600円の差がある。さらに4月からくろしおの特急券も値上がった。御坊から大阪方面へ乗車する場合、通常期で440円もアップしている。
高速道路も、土日祝日に通行した際に料金が30%割引される休日割引を昨年から廃止。割引を実施すると渋滞を助長してしまうということでなくなった。モノだけでなく、移動手段も値上げの波がきているのだ。
大型連休はうれしいものの、混雑に値上げとなるとお出かけにも勇気がいる。外国人観光客も増えていく中、ホテルや指定席の争奪戦は必至。混雑を避けるため、旅行の時期をずらす「ずらし旅」も注目されているが、平日に休みを取って予定を立てるのも、気が引けてなかなか難しい。
会社ごとに休みの設定をずらすなど、世間一般の「休み期間」の認識を、そろそろ変えてほしいと思うばかりだ。(鞘)