以前に紹介した、世界の国々が「オフィス地球」の社員として働くコメディーの第2弾です。新キャラが続々登場します。

 内容 相も変わらず、アメリックに頼りながら、デスクの近い中国、ロシア、北朝鮮との軋轢に悩むヒノモト。

 北極圏へのアプローチという会社のテーマを巡り、北極海航路の活用など画策したい中国、邪魔したいアメリック。ロシアの圧もあり、振り回されるヒノモトは胃が痛い…。

 国と国との関係が絶妙のたとえで表され、パワーバランスがよく分かる。高校の世界史か現代社会で副読本として使ってもいいのではという気がします。

 傍若無人な実力者アメリック、社を支配するという野望を抱く中国、紳士的だが皮肉屋のイギリス、おしゃれな趣味人フランス、生真面目で厳格なドイツ、一卵性双生児の白い服を着た韓国と黒い服を着た北朝鮮、クールで頑固な陰謀家ロシアと、国のイメージに合ったキャラ造形はさすがのセンス。で、全員イケメンなので読んでいて楽しい。

 新登場するのは女性が大好きなイタリア、踊りが大好きなスペイン、独自の価値観でマイペースなインド、ベトナム、ミャンマー、キューバ、好感度抜群のカナダの7人(7カ国)です。個人的には、三つ編みの美少年風キャラ、インド君に注目でした。話題のインド映画「RRR」を観たばかりなので。あと、国ではないけどグリーンランドとカタルーニャも登場。国の定義って難しいですね。台湾くんは今回は登場しませんが、巻末に監修の沢辺氏による「なぜ中国は台湾を狙うのか?」があります。

 世界情勢の最前線たるウクライナ侵攻が擬人化されていないのは、このトーンで扱われるべき問題ではないという良識からでしょうか。1巻のウクライナはそばかすにメガネの気弱そうな人物でしたが、これから先再び描かれるなら、キャラの性格が変わって登場するかもしれません。(里)

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