先月末、政府から「異次元の少子化対策」のたたき台が発表された。▽出産費用の保険適用▽児童手当の支給を高校卒業まで延長▽育児休業給付金の手取り10割への引き上げ―などが検討され、2030年までを〝少子化対策のラストチャンス〟とし、集中して取り組むとしている。異次元という言葉通り、多数の施策が打ち出されたわけで、あと7年で目標を達成できるのかと少し疑問。その財源はどこから確保されるのか?社会保険料がまた引き上げられるのか?と、庶民の不安は尽きない。そもそも少子化の原因は未婚化にもあるのだから、日々の生活に苦しむ若者が「結婚できる」と思える社会基盤を整備する方が先決なのではという声もある。ある報道特集で密着を受けていた若者が結婚しない理由を聞かれ「結婚・出産はお金がかかる。子どもは〝ぜいたく品〟だ」と言っていたのが強く印象に残った。

 一時ニュースで「地方に帰って結婚したら奨学金の返済額を減免、子どもを産んだらさらに減免する」という発言が話題に。結婚・出産と奨学金返済はまた別の問題だと波紋も呼んだ。ツイッターである人が「地方に戻ったらって私ら鮭かよ」とつぶやいていたのを見て、表現が的確で笑うしかなかった。結婚・出産を当たり前にしてきた世代の「馬の鼻先にニンジンをぶら下げておいたらいいだろう」という場当たり的な発想が透けて見えている気がする。若者が政治に関心を持ち行動しないと、いつまで経ってもこの状況は変わらないだろう。

 今御坊では県議選のまっただ中。一人でも多くの若者が関心を持ち、意思表示をしてほしいと思う。(鞘)

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