
県は27日、「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」が26日付で、世界農業遺産に認定されたと発表した。
関連地域は海南、湯浅、広川、有田、有田川の5市町。400年以上前から農家の手により壮大な石積み階段園を築き上げ、自然条件を巧みに生かして多様な品種系統を導入し、貯蔵技術も駆使することで年内の有田みかん、年明けの下津蔵出しみかんといった長期リレー出荷を実現した農業システム。県、関係市町、JA、観光団体、生産者などでつくる有田・下津地域世界農業遺産推進協議会が2023年10月、国際連合食糧農業機関(FAO)に世界農業遺産の認定を申請していた。
宮﨑泉知事は会見で「県議会や協議会とともに認定に向け注力してきた成果として大変うれしく思う。世界に誇れるものがまた一つ増えた」とし、認定を受けたことの効果として「農林水産業の維持、継承につながる。生産者の意欲向上や、認知度向上に伴う国内外からの観光、みかんの販路拡大なども期待したい」。認定理由については「みかんの栽培や貯蔵技術の蓄積、石積み階段を守り、若者を引き付ける取り組みが評価されたのだと思う」とした。
今回、世界農業遺産にはみかんシステムとともに、島根県の「たたら製鉄を再適用した奥出雲地域の持続可能な水管理及び農林畜産システム」、イタリア・アマルフィの「レモン園と段々畑農業システム」の3件が認定され、世界で102件となった。国内では17件となり、和歌山県内は15年12月に認定されたみなべ・田辺の梅システムに続き2件目。


