
NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」であらためて注目される絵本作家・漫画家、やなせたかしの名言をつづった一冊をご紹介します。
内容 著名な人物の言葉を著書からピックアップして紹介、著者による解説を加えた分かりやすいつくりのシリーズ。本書は、「アンパンマンに託した思い」「誰かの『喜び』のために生きる」「シニアの希望の星になる」「平和と正義の大切さを伝えていく」などの7章から成り、80に及ぶ名言とその背景の解説を読んでいるうちに、やなせさんの94年の歩みと人生に臨む姿勢がおのずと分かってきます。
私は幼稚園でもらった「キンダーおはなしえほん」の「さよならジャンボ」で初めてやなせさんに接し、「やさしいライオン」が好きで、母を亡くして犬のムクムクに育てられたブルブルというライオンが、懐かしいムクムクの子守歌を聞き「わん」と叫んで檻を飛び出す絵が大好きでした。
私が大人になってからアニメ化されたので「アンパンマン」を見たことはないのですが「アンパンマンのマーチ」は大好きで、歌詞を見ているとなんだか胸が熱くなります。やなせさん本人がマイクを手に熱唱する貴重な映像を見たことがありますが、「いけ!」と力強くうたう姿に涙が出そうになりました。
本書で、「人生で無駄なことは何一つありません」「人間というのは逆境の中でもまた楽しみを発見する」「人生、『一寸先は闇』ではなく、『一寸先は光』なのだ」と読むと、やなせさんが言うのなら本当にそうかも、という気がして勇気がわいてきます。(里)


