御坊市消防に今年度、初の女性隊員として採用され、現在、県消防学校初任科で訓練に励む芝田桜鳳(さほ)さん(20)=名田町上野=が20、21日、地元の市消防本部で実務研修を行った。

芝田さんは地元小中学校、奈良文化高校、大原学園(和歌山市)を経て市消防の採用試験に合格。小さい頃から体を動かすのが好きで、小学2年生の時からバレーボールを続け、現在も田辺市の社会人チームの一員として活躍。消防士の仕事は、地元が好きで自身の体力が生かせることもあって希望し、昨年8月、消防学校のオープンキャンパスで勇ましい消防士の姿を見て一層強い憧れを持った。
消防学校に入学して4カ月余り。消防活動の知識や技術をみっちり学んでおり、中でも防火服を着て距離3・5㌔の坂道を走る「暑熱順化」の訓練の厳しさに驚いた。熱がこもり、脚が動かなくなってきたが、「自分が耐えなければ人命救助はできない」と自身を鼓舞し、これまでの10回の訓練はいずれも離脱することなく完走した。
来月12日の消防学校卒業まで残り約20日。「思っていたよりも訓練は大変ですが、人の命を救う職務だという自覚と、支えてくれる家族への感謝を胸に、しんどくても限界までやります。自分らしさを忘れず、女性だからできないではなく、男性と同じレベルで職務に当たれるよう頑張ります」と目を輝かせている。
市消防にはこれまで男性隊員を想定したトイレ、風呂、仮眠室しかなく、今後の女性隊員用に改修を行った。


