陸上で投てき競技の高校、大学のトップ選手らが集まる合宿「2025夏! 投(なげ)フェスin和歌山」が3日から、日高川町の南山スポーツ公園陸上競技場でスタート。初日には、やり投げ日本記録保持者のレジェンド、溝口和洋さん(63)=白浜町在住=が若き選手たちを激励した。

参加者の前で激励する溝口さん㊧(右は主催の保田教諭)

 紀央館高校陸上部顧問で、投てきでインターハイやインカレ優勝経験がある保田豪さんが、実績豊富な指導者を招いて競技力向上につなげようと初めて開催。北は茨城、南は長崎など全国からインターハイやインカレ上位選手ら高校生と大学生約190人が集まり、5日までの3日間、選手同士の交流も図りながら実践練習を行っている。

 保田さんから依頼を受けて快諾した溝口さんは初日午後、参加者を前に「3日間しっかり技術を学んでほしい。ただ、投てきは技術だけでは飛ばない。パワーとスピードが大前提ということを頭に入れて頑張って」と金の卵たちにエールを送った。

 溝口さんは今も依頼があれば個人指導を行っており、自身も大会に向けトレーニングを続けている。日本記録87㍍60は30年以上破られていない。遠くへ飛ばすためには「投てき動作につながる負荷をかける筋トレが必要で、たとえば円盤投げなら腕を振るための胸の筋肉が必要。やり投げ一つとっても上から、斜め上から、ひじを使って投げる選手もいる。自分の投げ方にはどの筋肉が必要か考えてトレーニングすることが大切」とアドバイスした。

 選手たちは砲丸投げ、円盤投げ、ハンマー投げ、やり投げの各競技に分かれ、指導者に積極的に質問しながら練習に打ち込んでいた。砲丸投げに参加した紀央館3年の大路茜さんは「投げる時に球が抜けていたのですが、アドバイスを受けて基本を見直すことで改善されました。大学でも競技を続けるつもりなので、すごく勉強になります」と話していた。