和歌山大賀ハス保存会(阪本尚生会長)が管理する美浜町三尾の大賀池は改修工事を無事に終え、1日、関係者へのお披露目が行われた。2000年前の地層から発見された古代ハス、大賀ハスの咲く貴重な池は近年、生育状態の悪い年が続いていたが、御坊市藤田町吉田、松樹園(林弘一代表)が3月からボランティアで土の入れ替えなど改修工事を行い、見事によみがえった。現在は20輪近くの花が咲いている。

1962年、阪本会長の父で「ハス先生」と親しまれた故阪本祐二さん(御坊市)と大賀一郎博士の縁で同池に大賀ハスが分根され、65年に同会が発足。大賀ハスだけが生育する池は全国でも数少ない。
お披露目会では、阪本会長(70)が「昨年はカニの穴などから水が漏れて水量が減り、キシュウスズメヒエという強力な雑草が池の半分近くまで生い茂って、もうこの池も終わりかもしれないとあきらめかけていた。松樹園さんが救世主のごとく助けてくれた」と感謝。続いて林代表(69)がガルバリウムという板を張り巡らして漏水を止め、土をすべて入れ替えたこと、日照を確保するため周辺のサンゴジュの剪定を行ったことなど工事の説明を行い、「今の時期でこれだけ水量があれば大丈夫。これで10年はもつと思う。作業の前にここへ来て説明看板を読み、ここは大賀ハスの原点として大切な場所と思った。静かに、大事に大賀ハスを楽しむ場所になれば」と話した。
周辺には皇室にちなんだ植物も植栽し、天皇陛下のおしるしのキササゲ、皇后陛下のおしるしのハマナス、佳子様のおしるしユウナ(オオハマボウ)に近いハマボウが植えられていることも説明。北吉田蓮の郷から自然木を使ったベンチが2脚寄贈され、参加者はベンチに座って記念撮影。池を眺め、「ここでこんなにきれいに花が咲いているのを見るのは久しぶり」などうれしそうに話していた。


