廃食油の回収拠点(県庁県民ロビーで)

 家庭で使用された天ぷら油や期限切れの植物性油を回収し、持続可能な航空燃料(SAF)などの原料にしようと、県がスーパー等に専用ボックスを設置しており、6月からはモニター登録なしで誰でも利用できるようになった。

 石油元売り最大手のENEOS(エネオス)が、旧和歌山製油所(有田市)でSAFの製造事業の実施を目指していることを受け、県は来年3月まで実証事業を実施。SAFは従来の石油由来の燃料と同じ性能を持ちながら、CO2排出量を約60~80%削減できる。ENEOSは2028年度以降、年間約30万㌧(40万㌔㍑)の製造を計画。航空業界の脱炭素化に資する燃料の安定供給拠点として、和歌山が日本のGX戦略の最前線に立つことが期待される。

 県は24年7月1日から県内各地に廃食油の回収拠点を設け、実証事業を行っている。廃油量や回収頻度などのデータを取り、県内の家庭からSAF原料がどの程度供給できるか、持続的に可能なのかなどを検証する。

 専用ボックスやサービスカウンターで受け取る回収拠点はこれまでに、和歌山市、海南市、岩出市、有田市、湯浅町のスーパーなど計49カ所に設置。今年5月まではモニター登録した人しか利用できなかったが、登録者が当初目標の3000人を大幅に超える4200人以上となり、データも一定程度集めることができたことから、6月以降は登録、事前連絡なしでだれでも利用できるようになった。

 利用したい人は、回収ボックスに設置している専用ボトルを持ち帰ってそれに廃食油を入れて持ち込むか、飲料用ペットボトルに入れて回収拠点に持ち込むこともできる。

 回収拠点は日高地方にはないが、有田市はオークワ箕島店、市役所など4カ所、湯浅町はオークワ湯浅店、松源湯浅店にある。

 詳細は県成長産業推進課ホームページで。問い合わせは同課℡073―441―2354。