日高川町の和歌山南陵高校(甲斐三樹彦校長)で9日、テレビの討論番組等で人気の作家竹田恒泰氏(49)による公開授業が行われ、生徒と日高地方の学校教育関係者ら約40人が参加した。竹田氏は昨年、自身が執筆・編纂した中学校用の歴史教科書「国史教科書」が国の検定に合格。市販版がベストセラーとなり、今回はその教科書の内容を基に、歴史からみる日本という国のすごさ、教育と勉強することの大切さなどを学んだ。

和歌山南陵高は相次ぐ運営組織の不祥事等により、法人を所管する静岡県から生徒募集停止措置を受け、生徒が急減。今春、甲斐校長が理事長を務める新法人で再スタートを切るにあたり、以前から甲斐校長と親交のあった竹田氏が学校の特別顧問に就任した。
竹田氏は作家、政治評論家としての活動の傍ら、子どもたちが自国に対する誇りと自信を育んでほしいとの思いを込め、歴史教科書を執筆・編纂。過去3回の検定不合格を経て昨年、最初の申請から6年目にして初めて合格した。
竹田氏は授業の冒頭、「この教科書は日本のいいことも悪いこともすべて書き、皆さんが楽しく学べる教科書にすることを第一に考えてつくりました」とあいさつ。日本は世界のすべての国の中で最も長い歴史を持ち、明治維新からわずか50年ほどで国連常任理事国となり、昭和には世界2位の経済大国に成長したことを示し、各国の人口、GDPを比較しながら、小国の日本がいかにけた外れの経済力を持っているかを解説。さらにそれが3万年以上前の磨製石器に始まり、土器や農耕など大陸から学んだ文化をものづくりの精神で独自に進化させてきた歴史を説明した。
終了後、2年生の佐藤尋斗君(17)は「日本の歴史はあまり知らなかったけど、きょうの竹田先生の話を聞いてもっと勉強したいと思いました」。御坊中学校の塩﨑雄一教頭(44)も「楽しく、愛国心に満ちた話を聞かせていただき、すごくよかったです」と笑顔。甲斐校長は「教科書をつくられたご本人の想いが伝わり、子どもたちにも私たちにも有意義な授業でした」と話していた。
竹田氏による授業は今後も学期ごとに1回行っていく。


