参院選真っただ中である。過去の選挙をみても衆院選に比べて参院選は注目度は高くなかったように思うが、今回は様相が違う。全国的にこれほど盛り上がる参院選は記憶にないといってもいいのではないか。SNSでも各政党、政治団体が積極的に動画をアップしており、スマホ一つで各党の訴えを見聞きすることができる。切り抜き動画では同じ演説でも賛成派と否定派の配信の仕方で受ける印象は変わり、見極める目も求められているように感じる。いずれにしても、政治に関心を持つ人が増えることは大いに歓迎すべきことだ。

 争点はたくさんある。物価高対策もその一つ。物が高く売れると企業や生産者は実入りが増えるのだから、物価高は悪ではないと思う。問題は物価が高くなるだけで賃金が上がらないこと。企業努力が必要なのはもちろんだが、給付か減税かも含めて、政治の力で手取りをどのようにして上げられるか、手腕の見せ所だろう。

 少子化対策、人手不足、地方創生、皇位継承、選択的夫婦別姓などなど、ほかにもたくさん争点はある。どの政党はどのような考えで、どのような政策を打ち出しているのか。すべての項目で自分と同じ考えというのはなかなかないだろう。そんな中で、ここだけは譲れないというものがあれば、どの政党を支持しようかという判断基準になる。個人的にはそのようにして、どの人、どの政党に一票を投じるか決めたい。

 「誰がなっても一緒でしょ」「私一人が投票したところで」、そんな声はいまでも聞こえてくるが、そんなことはない。一人ひとりの投票が我が国の未来を決める。どうか棄権することなく投票を。(片)