みなべ町を担当するようになって、ウェルビーイングという言葉をよく聞くようになった。先日も、職員研修で国内第一人者の南雲岳彦さんが講師を務め、国もSDGsの次はウェルビーイングを前面に出そうとしているといわれていた。そもそもウェルビーイングとは、心と体が健康で、自分の幸せや充実感を大切にする考え方。1年以上前、故岸本周平知事が県議会の施政方針演説で「県民が笑顔となり、すべての人が希望を持っていきいきと暮らせる『ウェルビーイング』な和歌山の実現を目指す」と話されていたことも思い出した。

 皆さんはどんなときに幸せを感じるだろうか。美味しい物を食べている時、家族や友人と過ごしている時、趣味に没頭している時、それこそ人それぞれだろう。南雲さんによると、世界幸福度ランキングで日本は55位だという。トップはフィンランド。6つの指標で評価され、日本人は経済的な豊かさや、困った時に頼れる親戚や友人がいるという社会的支援、健康寿命で一定の評価を受けている一方で、人生の選択の自由度(人生で何をするかの選択の自由)などで低い評価となっている。ライフスタイルにバリエーションが少ないと感じている人が多いといえる。

 今回の研修は、行政として町民の幸福度を上げるためにどのような政策を立案していけばいいかというテーマだった。幸せを感じるポイントは人によって違うので難しいところではあるが、そういう視点は行政の基本であり、最も大事なこと。

 参院選があす公示される。国民が幸福感を感じる、ウェルビーイングな日本を実現させてくそうな政党、政治家を見極め、一票を投じようではないか。(片)