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日本書芸院の第79回審査会で、あしえ上南部書道教室を指導する山本二蓬(本名・昌子)さん(52)=田辺市江川=が最高賞の史邑(しゆう)賞を受賞した。
日本書芸院は1946年に創立、全国に約9000人の会員を持つ国内屈指の書道団体の一つ。審査会は会員の昇格の機会として年1回行われる。史邑賞は初代会頭の辻村史邑氏にちなむ賞で1科審査会員(最高位会員)を対象とし、2回受賞すれば評議員に昇格となる。今回は1389人の中から82人が選ばれた。入賞率は5・9%。
山本さんの入賞作品は調和体(漢字かな混じり)で、幸田露伴の小説「五重塔」から70文字を225×53㌢の用紙に書いた。昨年12月から制作に取り組み、今年3月初旬まで3カ月かけて完成させた。「五重塔」は明治25年に文豪幸田露伴が書いた小説で、五重塔の建立を巡る職人の葛藤の物語。山本さんは文字のバランスのいい部分を選んで書いた。字間を詰めて行間に余裕を持たせ、美しい流れを生み出すように心がけたという。「ずっと目標としていた賞なのでとてもうれしく思うと同時に、受賞者としての責任を感じ、身の引き締まる思いです。2度目の入賞を目指して、精進していきます」と話している。


