世耕弘成衆議院議員は23日、県内の企業遊休地の再活性化に向けた視察を行い、県内で太陽光パネルの製造工場やデータセンターの建設を検討している大手不動産会社の関連企業関係者とともに、撤去工事中の御坊市藤田町藤井、総合化学メーカー旭化成株式会社和歌山工場を訪れた。同行した三浦源吾御坊市長も有効活用化に期待を寄せた。

同工場は敷地面積約2万平方㍍で2023年1月に生産終了。安全対策を施し、昨年4月から撤去が進められており、来年2月に完了予定となっている。
世耕氏は、企業関係者とともに進出候補地として、旭化成和歌山工場をはじめ、海南市の関西電力海南発電所跡地、有田市のENEOS和歌山製油所跡地、広川町の日東紡績工場跡地を訪問。旭化成和歌山工場では髙石彰一工場長から広さや工事のスケジュール等について説明を受けた後、工場跡を見学した。
世耕氏は「県内へ進出を考えられている大手企業を案内させてもらった。御坊市は旭化成和歌山工場の生産終了で雇用や経済の活力に打撃を受けているところ。同社の誘致が叶えば先端技術を誇る企業で質の高い雇用を生み出せる。そういう面からも紹介でき、有意義だった」と述べ、「ここは他と比べて解体が進んでおり、早く建設に取りかかれそうなところが魅力」とコメント。同行した三浦市長は「旭化成和歌山工場跡地については、御坊市として地域振興の観点から有効な活用を望んでいるところ。このたび、世耕代議士にご紹介いただき、企業進出候補地の一つとして現地視察を実施される運びとなったが、今後、話が首尾よく進み、跡地の有効活用につながることを期待している」と話した。