8月に横浜スタジアムで開催される第42回全日本少年軟式野球大会ENEOSトーナメントの近畿ブロック予選会が21日、滋賀県の草津グリーンスタジアムで開かれ、和歌山県代表の日高地方中学生軟式野球選抜、日高オールスターズが4チームのトーナメントを制して13年ぶり4回目の横浜を決めた。自慢の打撃と安定感のある守備、ここ一番の勝負強さを発揮。保護者やスタッフら関係者とともに喜びを爆発させた。

近畿予選会には2府4県の代表6チームが出場。4チームと2チームに分かれてのトーナメントで、それぞれ勝ち抜いた計2チームが全国大会の出場権を手にした。
日高オールスターズは初戦で東淀川ブラックジャガーズ(大阪府)に4―1で勝利。代表決定戦で南シニアフリーダム(京都府)を大逆転の5―4(6回100分時間切れ)で下した。
東淀川戦は初回2死二、三塁から米澤の左翼線を破る2点二塁打で先制。2回に敵失で1点を加えた。7回に右中間三塁打の塩路が投手暴投で生還して1点を追加。守っては右のエース清水が6回1安打無失点の好投を見せ、2番手の西が最終7回を最少失点で締めた。
フリーダム戦は4点ビハインドの5回、それまで福岡の1安打に抑えられていた打線が奮起。集中打と相手のミスに乗じた攻撃で一気に試合をひっくり返した。1死から岩﨑の二塁打と敵失で一、三塁の好機に、出羽が右中間へ走者一掃の2点三塁打を放ち、2死後に塩路が右中間へ適時三塁打。さらに投手暴投で同点の本塁を踏んだ。なおも2死一塁から米澤の打球を相手三塁手が一塁悪送球。右翼手が処理にもたつく間に、一塁走者の楠井が一気に勝ち越しの本塁を陥れた。投手陣は先発で左のエース松本が粘り強く3回3分の1を3失点。4回1死二塁から2番手の髙橋が2回3分の1を1失点でしのぎ、6回2死一塁から3番手の清水が最後の打者を遊飛に打ち取った。
勝利の瞬間、選手たちはマウンドに集まって歓喜の輪。喜びを爆発させ、本林和晃監督は「最高です。本当に感無量。勝負どころで力を発揮し、打って勝つ野球を体現してくれた。活動を支え、応援してくれた日高地方の皆さんに感謝。合言葉の『横浜で笑おう』実現へ、横浜で勝って笑いたい」と笑顔を見せていた。
日高オールスターズのメンバーは次の皆さん。
監督=本林和晃▽コーチ=沖野光、大江真悟▽マネジャー=土屋景右▽選手=米澤悠星(由良)、清水泰雅(松洋)、楠井悠斗(名田)、村上滉介(印南)、中田智仁(早蘇)、岩﨑洸太(名田)、出羽一茶(同)、福岡絆(日高)、前田雄矢(名田)、塩路嵩流(印南)、松本健伸(松洋)、髙橋唯人(由良)、久保芙輝(南部)、巽幸誠(印南)、巽琉桜斗(松洋)、伊藤穏(南部)、橋本颯介(大成)、西悠斗(上南部)、柏木蒼大(丹生)、湯川光祐(日高)、池田匠汰(南部)、熊代侑真(同)、丸山駿之助(丹生)、太田凰介(美山)、林結翔(湯川)