アメリカメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャース、大谷翔平選手が活躍している。先日もパドレス戦で二刀流を復活させ、日本やアメリカで大きな話題となった。打者と投手の両方で活躍する姿は多くの人々に大きな夢を与えている▼振り返ってみれば投手と打者の「二刀流」はプロの世界では夢物語といわれ、大谷選手が日本のプロ野球で二刀流に挑戦し始めた頃、「どちらかに絞るべきだ」「中途半端に終わる」などと批判的な声も聞かれた。しかし、その声を覆し、剛速球で三振を奪い、特大のホームランを打って見せた。2018年からはアメリカでも大活躍。一時は肘の故障で手術を受け、マウンドに上がれなかった時期があったが、昨年は54本塁打、59盗塁を記録する活躍だった。メディアからも脚光を浴び、大きな存在感を示した。プレー以外でも礼儀正しさや誠実な対応が話題となり、その姿から日本人としての誇りすら感じる▼その裏には並々ならぬ努力があったに違いない。打者と投手の2つの役割を果たすことには緻密な準備、日々の練習、身体の管理、技術の追求など常人の2倍の努力が必要だっただろう▼我々の日々の生活を振り返ってみると、すぐに「できない」と決めつけてしまい、途中で投げ出してしまうことも多いのではないか。しかし、時間が経つと、自分が諦めてしまったことが本当に不可能なことだったのかと、思うこともある。周りから「不可能だ」「無理だ」といわれることに対しても「やってみよう」という勇気が必要で、その姿勢を貫き通すことが夢をかなえることにつながっていくのかもしれない。大谷選手の活躍をみるたびに挑戦することの大切さを思い知らされる。(雄)


