町の歴史を詳しく紹介する柳本さん

 美浜町中央公民館(中村厚美館長)の歴史講座が12日、同館で開かれた。約30人が参加し、美浜町文化財保護審議会委員、柳本文弥さん(69)の「みはま再発見」と題する講演を聴いた。

 広報みはまの「歴史再発見」コーナーも担当する柳本さんは、「私は歴史の専門家ではないが、退職してからいろいろ調べて勉強しました」とあいさつ。三尾、和田、松原と地区ごとの歴史について映像を紹介しながらひもといていった。

 明治期の工野儀兵衛に始まるカナダ移民については、1900年に現地で選挙権を求め裁判を起こして戦った本間留吉を紹介。第1次世界大戦時には義勇兵として出征してカナダへの忠誠心を示せば選挙権が得られるという方式が定着、日系人の戦死率は25%と高くカナダ人の戦死率は10%にも満たなかったことが説明された。実際に全日系人に選挙権が与えられたのは戦後4年を経た1949年。88年にカナダ政府が戦時中の日系人への不当な扱いを認めて謝罪、補償した「リドレス運動」も紹介した。

 このほか、クヌッセン機関長、妻と2人の娘を相次いで亡くした日御埼灯台長の悲劇、西川改修の歴史、町出身特攻兵の逸話など幅広く語り、最後は日ノ岬に沈む夕日の美しい映像を紹介して締めくくった。