黄色い種なしスイカ「ゴールデンジャック」を手に清水さん

 印南町印南のSHIMIZU FARM(清水ファーム、清水章広代表)で、珍しい黄色い種なし大玉スイカ「ゴールデンジャック」が収穫されている。鮮やかな見た目はもちろん、高糖度でおいしく仕上がっており、人気となりそう。

 清水さん(53)は以前から種のある黄色の大玉スイカ「金色羅王(こんじきらおう)」を栽培しているが、苗を取り寄せている奈良県のナント種苗が開発していたゴールデンジャックの栽培にも挑戦しようと、今年初めて取り組んだ。金色羅王よりも割れにくく、育てやすいのが特徴。順当に生育し、大きい玉では7㌔ほどに育った。糖度12度と甘い仕上がりで、肉質もしっかりしていて食べ応えたっぷり。なんといっても種がないので食べやすいと、消費者にも人気になっている。

 今年は試験的に80株だけを栽培しており、今週中に収穫を終える。大阪の仲卸業者を通じて関西の大手スーパーで販売される。玉売りではなく、果肉だけを切り分けてパックに入れる、都会では主流のブロック販売で店頭に並ぶという。県内ではよってっての一部店舗でも販売される。

 清水さんは「赤いスイカと同じように、すごく甘くおいしく出来上がりました。黄色という希少価値もあって人気です。来年からは栽培数を増やしていければ」と話している。