去年の大河ドラマ「光る君へ」は平安時代の貴族社会を舞台に、紫式部と道長の恋、きらびやかな貴族文化が描かれた。その高貴な美しさとは対照的に、天皇に仕える公家たちのどす黒い欲望と嫉妬が絶妙のコントラストとなって物語に引き込まれた。
当時の政治は摂関政治といわれ、幼い天皇や病床の天皇に代わって政治を行う摂政、補佐役の関白が為政者のトップ。藤原氏は天皇家と婚姻関係を結ぶことで長く実権を握り続け、血筋の貴族以外は政務にかかわることができなかった。
鎌倉時代になると武士の力が強くなり、政治の舞台は朝廷から幕府へ。最高権力者は将軍の源頼朝や執権の北条氏となり、主従関係にある一部の武士が政治にかかわったが、その他の農民や町民は政治に口出しすることさえ許されなかった。
続く室町、江戸幕府も政治体制は基本的に変わらず、明治になるまで武士以外の庶民に政治的な権利は何もなく、昭和の戦後になってようやく20歳以上の男女(現在は18歳以上)に選挙権が与えられた。
この平和な日本においては、公民権の重みがあまり意識されていない。自らの失言で更迭される閣僚、辞職に追い込まれる国会議員は後を絶たず、当事者の責任感のなさは明白ではあるが、そんな人物に投票して選んだ自分たち(有権者)の責任を忘れてはいないか。
県議会議員日高郡選挙区の補欠選は、まだ26歳の岩永さんが初当選を果たした。今後、政治家として力をつけ、自らを磨くことは、選んでくれた有権者、まちのレベルも上げることになる。だれのために、どこを向いて仕事をしているのか。そんな厳しい目に鍛えられ、大きく成長を。(静)

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