南海トラフ地震の発生確率が今年1月、これまでの30年以内に「70~80%」から「80%」に引き上げられた。確率が一気に上がったわけではないが、引き続きいつ南海トラフ地震が発生してもおかしくなく、備えを怠ってはいけないのは言うまでもない。地震の備えでよく言われるのは地域コミュニティの構築。隣近所や同じ地区に住む人同士がしっかり顔の見える関係をつくっておけば、もしもの場合に大きな助けとなるからで、御坊市では薗自主防災会などが以前から各種行事やイベントを通じて交流や避難できる体力づくりを推進している。

 先日、北吉田地区のごぼう軽井沢の会を取材した。立ち上げのきっかけは災害に備えたコミュニティの形成だそうで、特徴は地域、年齢に関わらずだれでも参加でき、補助金はもらわずに運営していること。月1回の例会では市の出前講座を受けたり、体操や歌、寸劇などを楽しんだりしているそうで、年配の人が多いが、明るい雰囲気で生き生きとしたパワーが伝わってきた。ちなみに軽井沢の会という名の由来は、以前会場となっていた建物の窓から見た景色が軽井沢のようだったから。現在はボランティアスタッフの一人が所有する農業用倉庫を改良し、特設ステージも設けて会場にしている。補助金なく運営するには労力、資金面でも大変なはずで、こういった会の運営には、やはりキーとなる複数の人の存在が必要不可欠。また補助金に頼らない運営だからこそ、長続きするのだと思う。

 会の特徴にもう一つ、「しがらみのないクールな会に」というのがあり、何か粋でカッコよく感じた。こういった会が市内でも増えることを期待している。(吉)