現職の辞職と岸本周平知事の死去に伴う県議会議員日高郡選挙区補欠選挙(欠員1)は、舌戦もいよいよきょう一日限り。無所属新人で元日高町議の芝充彦候補(53)=日高町高家=、無所属新人でまちづくり団体代表、岩永淳志候補(26)=美浜町三尾=とも広い日高郡内を駆け巡り、1票の上積みに街宣や演説で必死の運動を展開している。両候補に選挙期間の戦いぶりや手応えを聞いた。

芝候補

 芝候補は告示後から美浜、日高、由良の3町と日高川、印南、みなべの3町を交互に街宣。街宣カーからマイクを握り、「芝充彦です。県政で仕事をさせてください」と声を響かせてきた。知名度アップに向けて持ち前の軽いフットワークを発揮し、有権者を見つけると車を降りて駆け寄り笑顔で握手。町議経験11年の実績や前向きで情熱的な人柄をアピールし、日に日に手を振り返したり、声をかけたりしてくれる人が増えて、盛り上がりを感じている。自民党県連など5団体からの推薦をバックに、つながりのある郡内各町町議らの支援をはじめ、地元、同世代の友人、自身や子どもの野球関係者らの応援で、徐々に名前と顔が浸透。「知名度がないなか短期決戦でゼロからのスタート。手応えはなかなかつかみ切れないが、よくなってきている雰囲気は感じている」と話す。

 31日は地元の日高を中心に美浜、由良の3町で最後の訴えの予定。「『芝』という名前を覚えてもらって期待してもらう選挙。そして皆さんの声、期待に応える。各町の首長、町議さんと一緒にまちの、住民の幸せに貢献するためにも、何が何でも勝利したい。最後まで前進あるのみ」と闘志を燃やす。

岩永候補

 岩永候補は告示後から29日までの1週間かけて郡内を一巡。街宣車で大通りを流すだけでなく、狭い路地もていねいに回り、有権者を見つけては車を降りて握手。「岩永です。全力で頑張ります」と大きな声をかけ、知名度不足を少しでも解消しようと奔走。各町で個人演説会も開き、一次産業の振興や毎年各町でひざを突き合わせた県政報告会の開催など掲げる公約を訴え、政策浸透にも力を注いできた。SNSを使った運動にも積極的で、演説動画を多数アップし、閲覧数も伸びており、若者層を中心に幅広い年代にアプローチしてきた。「一人でも多くの人に『岩永あつし』の5文字を知ってもらいたいと駆け抜けてきた。街宣では家や店から出てきていただけることも増えてきて、知名度ゼロだったのが、少しずつ関心を持ってくれているのを感じます」と感触をつかみながらも「どれだけ票につながるかは未知数で、手応えをつかみ切れず、厳しい戦いだと思っている。悔いのないよう最後の最後まで全力でやるだけ」と意気込んだ。

 最終日は由良町から地元美浜町入り。午後3時に中央公民館、6時半にアメリカ村で個人演説会や街頭演説、7時半に事務所でマイク納めする。