
投資のプロ、機関投資家が鎬を削る昨今の株式市場。素人が彼らに勝つのは不可能に近い。例えばテニスにおいて、プロは得点を勝ち取るのに対し(勝者のゲーム)、アマはミスによって得点を失うのだ(敗者のゲーム)。一般人にとっての資産運用とは、「敗者のゲーム」であり、それを制するにはインデックス・ファンドに投資するべきである。
新NISAというワードをよく耳にする昨今だが、「投資はギャンブル」だと思っている日本人はまだまだ多いと思う。ただ、この本でも強く勧められているインデックス・ファンドは違う。インデックス・ファンドとは、市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託のことを指す。語弊を含むが、何となく個別株の詰め合わせパック、みたいなもののことだ。例えば、日経平均株価(Nikkei225)は日本の優良な225社の株価の平均をとったような商品になる。つまり、1つの会社の業績が突然悪化しても、他の調子の良い会社で補うことができるのだ。この本では、そんなインデックス・ファンドの良い点が数多く紹介されている。
現金を保有するということは、現金という金融資産に投資をするということ。現金は突然大きく下落することはないが、インフレにより年々価値が下がっている。株式はインフレに強い金融資産とされている。重要なのは儲けるということではなく、リスク分散をするということ。実際に投資するかどうかはともかく、勉強するだけで経済ニュースに興味を持ったり、投資詐欺の予防になる。今一度資産運用について考えてみてはいかがだろう。(之)


