「選手がいい成績を残せるように頑張ります」 全プロ近畿代表チームへの帯同が決まった田淵さん

 昨年10月の近畿地区プロ自転車競技大会で和歌山県代表チームのトレーナーを務めた日高川町江川の柔道整復師田淵裕規さん(34)が、24日から青森県で始まる全日本プロ選手権(通称・全プロ)の近畿代表チームにトレーナーとして帯同する。近畿大会での実績が認められ、選手らの支持を受けての就任。「チームの優勝を目標に、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートしたい」と話している。

 自転車競技大会はトラックレースの競輪選手が出場し、毎年秋の地区予選を勝ち抜いた選手が地区代表として翌年5月に開催される国内最高峰の全プロに進出。さらに全プロの成績上位の選手は、10月の寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GⅠ)本選の出場権を獲得する。

 21歳で柔道整復師となった田淵さんは現在、JR御坊駅前の自身の施術所(田淵整骨院)で患者の診療・治療にあたりながら、野球やサッカー、相撲、自転車など各種のプロ・アマアスリートの治療やトレーナーを務めている。今回のプロ自転車競技の近畿代表チーム帯同は、昨年の予選の和歌山チームトレーナーとしての活動と実績を通して、選手やチームスタッフの推薦により決まった。

 全プロ近畿代表メンバーには、4年前の東京五輪代表でその後もグレードレースなどで圧倒的な強さを誇る脇本雄太選手(福井県)、2021年・24年の年間賞金王に輝いた古性(こしょう)優作選手らそうそうたるメンバーが名を連ねる。

 田淵さんは「選手はもともと患者さんとしてお付き合いが始まった方も多くいます。昨年の仕事ぶりを評価していただいての近畿代表帯同で、自分自身の夢である日の丸を背負う全日本チームの帯同に一歩近づくことができたと感激しております。今回も選手の迷惑にならないよう、出場する全員がいい成績を挙げられるようサポートしたいと思います」と話している。