今年も日高川で夏の風物詩、アユの友釣りが始まり、河川では太公望たちが10㍍近い長竿を手にする光景が見られる。今月1日に早期解禁され、京阪神などからも多くの釣り人が訪れ、約半年ぶりの魚信を楽しむ姿があった。釣果、サイズともにまずまずで順調な滑り出しで、これから水温が上がり始めると本格シーズンを迎え、10月ごろまで楽しめる▼友釣りは、アユが縄張りを持つ習性を利用した伝統漁法で、江戸時代に発祥したとされる。掛け針のついたおとりアユを縄張りを持つ野アユの近くに泳がせ、追い払おうと体当たりしてきた野アユを引っ掛けるという釣り方だ▼筆者も友釣りが好きだ。小学生のときに初めてアユを釣って以来、その楽しさにどっぷりとハマってしまった。今年も釣行を予定しているが、購入している遊漁券は20日以降に使える一般解禁の鑑札。まだ竿を出してはいないが、毎日のようにホームページで釣果情報をチェックし、遠足前の子どものようにワクワクと気分が躍っている▼しかし、友釣り人口は減少傾向にある。30年、40年前には日高川の釣り場が混み合い、場所がないほどだったが、今では当時ほどではない。要因の一つは、友釣り用の竿やおとり缶などの道具が高価で、新品で一式をそろえると10万円以上かかること。また、針にエサを付ける通常の釣りとは異なり、独特の釣法であるため敷居が高いともいわれる▼ただし、県内の漁協の中には、友釣り教室(有料)を開催しているところもある。仕掛け一式を貸し出し、釣り方の指導も受けられる。興味のある人は、そうした教室を利用するのもよいだろう。今年の夏は川に入り、自然の中でのんびりとアユ釣りを楽しんでみてはどうだろう。(雄)