陳列棚から米がなくなった御坊市内のスーパー

「令和の米騒動」で米の価格高騰が長引く中、スーパーなどに政府の備蓄米が流通せず、依然として米の品薄状態が続いている。日高地方も例外ではなく、消費者からは「備蓄米どころか値段の高い米すら少ない」と不満の声。スーパーの仕入れ担当者は「米を十分に入荷できないが、これという理由が分からない」と首をかしげる。

 スーパーの国産米価格は5㌔で4000円から4500円程度で、米騒動前と比べて2倍以上に跳ね上がった。店頭に並ぶ米も少なく品薄。小売店への入荷は不安定で、売場には「品薄状態が続いています。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」という張り紙も。御坊市内のスーパーによると、「昨年夏からの米不足騒動で一時的に米が少なくなったが、しばらくすると高いなりにも米が十分に仕入れられた。しかし、再び入荷しづらい状態になっている」という。

 個人経営の米穀店も「備蓄米が入らず、仕入れ価格が2倍になった。高値で販売せざるを得ない」と嘆く。飲食店は「工夫しながらやってますが、コスト高は避けられない」という声のほか、中には「契約農家から仕入れているので、今までとそれほど変わらない」という店も。

 御坊市の50代女性は「昨年秋に農家から買った米が底を突いたのでスーパーに買いに行ったら、陳列棚に1袋もありませんでした」、日高川町の50代女性は「国内で米が不足しているというのに、外国へ輸出しているという話を聞いたことがある。それはちょっとどうかと思う」と憤る。

 政府は備蓄米を放出しているが、米の値段は高値で推移。昨年夏から始まった米騒動は先行き不透明のまま、今後の備蓄米の流通や新米が出回る8月以降の動きが注目されている。