岸本周平知事の死去に伴う知事選挙が15日、告示される。無所属新人で前副知事の宮﨑泉氏(66)=和歌山市=、共産党新人で党県副委員長の松坂美知子氏(68)=和歌山市=が立候補を予定している。
先月15日に岸本氏が急逝したことで自民党県連が後任の候補者擁立を急ぎ、前教育長で先月1日から副知事に就任していた宮﨑氏の推薦を決定。宮﨑氏は28日、正式に出馬を表明。岸本県政の継承を掲げ、働く場所の確保や子育て支援、熊野白浜リゾート空港の滑走路延伸などに意欲をみせている。自民、公明、立憲民主、国民民主、社民県連が推薦し、与党と複数の野党が相乗り。15日は午前9時から、和歌山市のJR和歌山駅前で出陣式を行う。
共産党はこれまでゆたかで住みよい和歌山県をつくる会が擁立した候補者を推薦していたが、今回は急な選挙でつくる会が擁立を断念したことから、独自候補として今月8日、松坂氏が立候補することを発表した。松坂氏は自民党主導の候補者に県政を白紙委任できないとし、物価高騰対策や南紀白浜リゾート空港の特定利用空港指定撤去、消費税一律5%への引き下げなどを訴えている。15日は午前9時から和歌山市の南海電鉄和歌山市駅前で第一声を放つ。