製作した紀央館の生徒と自衛隊職員ら

 紀央館高校工業技術科と自衛隊和歌山地方協力本部御坊地域事務所がコラボレーションして、同本部キャラクターのみかんの助(陸上)、うめの助(海上)、かきの助(航空)をデザインしたキーホルダー3種類をつくった。材料にはコロナ禍で使用したアクリル板のパーテーションを再利用。キーホルダーは自衛隊のPRイベントで活用している。

 今年4月、同校と御坊地域事務所との間で「互いに協力して何かできることはないか」という声が上がり、今回のキーホルダー作りに取り組んだ。

 製作したのは工業技術科3年生の課題授業レーザー加工班の6人。学校のレーザー加工機を使い、アクリル板の表面を彫刻し、それぞれのキャラクターをデザイン。「JSDF(ジャパン セルフ ディフェンス フォースの略) WAKAYAMA」の文字も入れ、縦4・5㌢、横2・5㌢、厚さ3㍉のキーホルダーに仕上げた。

 これまでに各キャラクター100個ずつの計300個を製作し、出来上がったキーホルダーは自衛隊のPRイベントで来場者に配布。今月6日にオークワロマンシティで開かれたイベントでも配り、訪れた家族連れからは「とてもかわいい」と好評だった。

 3年生の岡田拓磨君は「製作するのは楽しかった。今後も違った形で自衛隊に貢献できればと思います」、担当の小阪博之教諭(44)は「キーホルダー作りを通じて生徒たちの学習につながった」。自衛隊御坊地域事務所の川﨑和人所長(40)は「キーホルダーだけでなく、今後も学校と協力した取り組みができればと思います」と話していた。