由良町阿戸の御旅所周辺で8日と9日、首のない猫や腹部が裂けた猫の死骸が相次いで見つかり、周辺住民から不安の声が上がっている。

 8日午後2時半ごろ、付近を車で走行中の役場職員が地区内の町道に何か落ちているのを発見し、確認したところ、首のない子猫の死骸だった。翌9日朝には、1匹目の現場からわずか30㍍ほどの同じ町道で、今度は腹部が裂けて内臓が露出した子猫の死骸が住民によって発見された。いずれも体長は20㌢もないくらいで、目撃者によると、生まれて間もない様子だったという。

 2件とも御坊署に通報され、同署では死骸を引き取り、人為的なものか野生動物の仕業なのか等詳しく調べを進めるとともに、周辺のパトロールを強化している。

 近くの住民は「頭がなかったり、お腹が裂けていたりして気味が悪い」「死骸の状態から事故や野生動物の仕業でない可能性もあり、考えたくはないが、誰かがやったとなればとても恐ろしい」と不安を募らせており、周辺は通学路にもなっていることから、子どもへの影響を懸念する声も上がっている。