15日の岸本周平知事の急逝を受け、早くも次のかじ取り役を巡る動きや憶測が飛び交っている。
選挙日程は職務代理の宮﨑泉副知事が選挙委員会に岸本氏の死去を通知した16日から50日以内に実施されることになっており、県議会6月定例会が始まる前の5月15日告示、6月1日投開票が有力。2022年の知事選挙で岸本氏を推薦した自民党県連の中村裕一幹事長によると、選挙までの短い期間で公募での候補者選考は難しいとしており、「推薦の形になるのではないか」としている。
いまのところ県議の一部では宮﨑副知事を推す声があり、ほかには「鶴保庸介参議院議員がくら替え出馬する」「今回の参院選に出馬を予定している自民党の二階伸康氏と望月良男氏の保守分裂選挙を回避するため、どちらかが知事選に回るのではないか」などの憶測も。ほか、前回選挙に候補者を擁立した共産党や県内で一定の支持が広がる維新や立憲民主、国民民主など野党の動きも注目される。
22年の知事選に向けては当初、自民党県連の推薦を受け和歌山市出身の官僚が出馬し、岸本氏との保守分裂戦が予想されたが、県町村会が岸本氏の支持に回ったことで官僚の擁立を断念し、岸本氏が自民県連の推薦を受けて出馬、当選した。