日高地方の魅力が詰まった 「海からの熊野古道」 ウォーキングマップ

 日高広域観光振興協議会(金﨑昭仁会長)は日高地方の埋もれた観光資源の掘り起こしに取り組んでおり、海路から熊野三山を目指すルート「海からの熊野古道」を巡るウォーキングマップを作成した。

 同ルートは紀伊路の難所である鹿ケ瀬峠(日高町)を避けるため、日高町の比井湊に寄港し、海路から熊野を目指す主要街道として参詣者に利用されたルートを再現している。マップでは、若一王子(日高町比井)を起点とする全4コースを紹介。誕生院往復コース、高家・道成寺コース、入山コース、小池コースがあり、海からの熊野古道にまつわる歴史を味わいながら寺社仏閣を巡る。

 ウォーキングマップは日高振興局、JR紀伊内原駅、御坊駅、道成寺駅、日高地方の役場などに設置。マップに記載されている2次元コードを読み取るとスマートフォンの地図アプリ上にルートが表示され、コースの詳細が確認できる。マップデータは同協議会のホームページ「紀中を巡るHidakaHistory」からダウンロードできる。

 協議会事務局は「皆さんに楽しんでいただけるよう海からの熊野古道のウォーキングマップを作成しました。あまり知られていないコースをぜひお楽しみください」と話している。