みなべ町の高城中学校と統合した新しい上南部中学校(大木尚美校長)の開校式が8日、同校体育館で行われた。山本秀平町長は未来を担う子どもたちを地域全体で見守っていくことを強調。生徒たちは昨年度から交流授業などを重ねており、仲間との新しい学校生活に期待を膨らませ、それぞれの思いを胸に新しい一歩を踏み出した。
2、3年生の生徒と教諭、来賓が出席。山本町長は「新たな学校は次代を担う子どもによりよい教育環境を提供する重要な役割があり、地域全体で新しい未来を切り開いていきたい。生徒の皆さんはこれから長い時間を共にする仲間、相手の立場に立って気持ちを考えてほしい。町としても地域や先生の協力を得ながら、まちの未来を担う子供たちが輝く場所となるよう取り組んでいく」と式辞を述べた。
生徒を代表して西空心(くう)さん(3年)が「高城中が閉校するのは寂しかったが、新しい上南部中の開校と新しい仲間との出会いを楽しみに思っていた」、続けて村上こころさん(3年)が「これから同じ学校で過ごす仲間。学校行事などを盛り上げ、たくさんの思い出を作りたい。生徒全員が笑顔で楽しく過ごせ、新たな上南部中学校の歴史や伝統を築き上げていくことを誓います」と決意を披露した。
大木校長は、新しい上南部中の目標を「豊かな心、確かな学力、健やかな体を持ち、ともに学び高め合える生徒の育成」と紹介し、「両校の生徒たちは昨年度何度も交流学習を重ねてきた。多くの経験を通して豊かな心を育み、心身共に健やかでお互いの良さを認め合える生徒に成長していけるよう、ともに高め合い、新しい上南部中学校を作っていこう」とあいさつした。
9日には新1年生41人が入学し、全校生徒125人でのスタートとなる。