
御坊市は今年度から29年度までの5カ年で島の市斎場改修を計画しており、メインの火葬炉3基の更新工事について、10日からプロポーザル方式で業者を公募する。
斎場は1989年9月完成。鉄筋コンクリート平屋建て、延床面積715平方㍍の施設は5億6800万円を投じて建設されたが、36年が経過。年間数百万円の修繕費を出して延命してきたが、火葬炉設備の故障も増えている。火葬炉3基のうち大型炉は1基のみだが、近年の棺桶サイズの大型化に伴い、火葬件数が増えてくると、対応が困難となっていた。建物の外壁や屋上、内部は大部分が未改修で、雨漏りやタイルの浮きも発生。
総事業費は4億5800万円。うち設計を含む火葬炉3基の更新工事費は3億5890万円で、今年度は1億5488万円の予算、また債務負担行為で27年度分の9966万円、28年度分の1億436万円も計上している。更新に伴い、火葬炉は3基全てを大型化し、既設の火葬炉を使いながら1基ずつ取り換え工事を進めていく。計画最終の29年度は9910万円の予算を投入し、トイレ、空調など機械設備、建物外壁や内部の改修、地盤沈下対策などを進める。財源には公共施設等適正管理推進事業債を活用する方針で、起債の充当率90%、交付税算入45%。
プロポーザルは火葬炉の設計、更新工事一括となり、業者募集締め切りは5月16日。その後プレゼンテーションなどの審査を経て7月下旬に業者を決定し、9月議会で契約の承認を求める。