日高川町の2024年度ふるさと納税額が推計値で1億702万7300円(7250件)となり、初めて1億円を突破した。前年度の8794万円(7037件)から1908万7300円(21・7%)の伸び。担当の企画政策課は「返礼品を増やして充実させたことが増加につながったのではないか」と話している。
同町は地元産品の返礼品を増やすことに力を入れ、納税額は年々増加傾向。24年度実績は、22年度の5485万7000円(4811件)と比較して約2倍に増えた。返礼品を提供する事業者数でみると、23年度が53事業所だったが、24年度は26事業所増えて79事業所となった。
他の納税額の増加要因としては、大阪や名古屋などの県外イベントに参加し、ふるさと納税のチラシを配布するなどで町内産品をアピールしていることなども挙げられる。納税者が希望する返礼品の大半は特産の温州ミカンやデコポン(不知火)などの柑橘類で、リピーターが多いのも特徴だという。
担当の企画政策課は「今後も地元事業者の協力を呼びかけ、返礼品を充実させていきたい。ふるさと納税を通じて町内産品をPRしていきたい」と話している。