今月から4225品目にも上る食品が一斉に値上げされ、今後も夏ごろまで値上げラッシュが続くそうだ。原材料価格の上昇や円安、異常気象による農作物の不作、ロシアのウクライナ侵攻などが要因となっており、9日から発動されるトランプ関税の影響も懸念される。そんな中、価格は変えずに内容量だけを減らす事実上の値上げ、いわゆるステルス値上げが問題になっている。

 先日、コンビニでサンドイッチを買ったところ、いつもよりサイズが小さくなっていた感じがし、カロリー表示を見てみるとやはり低くなっている。ダイエットしている人にはちょうどいいかもしれないが、物足りず2つ買うようなことがあっては金もかかるし、カロリーも上乗せされ本末転倒。かといって「値上げしてもいいから量はそのままに」と文句を言えるほど、懐が暖かいはずもない。

 さらにひどいステルス値上げのケースもあった。いつも食べていたレトルトの肉団子がある時から突然、1粒の大きさが小さくなり、食感も肉々しかったものが、かまぼこのような弾力に変化。味も酸味が強くなって持ち前の濃厚さがなくなっていた。つまり全くの別物の商品になった感じで、次からは別メーカーの肉団子を買うようになった。今後、「以前の味が復活」みたいな告知があれば別だが、もう二度と買うことはないだろう。

 原材料費の高騰などでメーカー側にとっても苦渋の決断でいろいろ方策を練っているのだと思うが、消費者の生活も苦しく、メーカーに同情する余裕はない。かくいう日高新報も購読料の値上げに休刊日の増加。いままで以上に新鮮でおいしいニュースを届けられるよう、頑張りたい。(吉)